カエルの独り言

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あいつが逝ってしまって、1年が経った


もう1年になるのか・・・


今でも、その事実を受け入れるのは難しい


あの時の感情はまだ消えない・・・


病院に着くまでの、どうしようもない不安な気持ち・・・


「たった今、息をひきとりました」・・・と言われたお母様の顔。


それを聞いた時、一瞬何が何だか分からず、ぽかんとした後、


心臓がドキドキと速くなり、全身が震え、立っていられなくなった。


泣いても泣いても止まらなかった・・・


まだ温もりがあるあいつを触った時の、あの感触。


今でも、忘れない・・・



まだ、ひょっこり帰ってくるような気がする


「おはようっす、ちょっと遅刻しちゃいました～～」なんてとぼけた顔で・・・


あいつの話をすると、まだ涙が込み上げてくる


出来の悪い弟のようだったあいつ


いつも心配ばかりさせて・・・


でも、私の事もいつも気遣ってくれてた・・・


「ねえさん大丈夫っすか？」


「ねえさんには、かなわないっす」


家族旅行にも付いて来たっけ・・・


家にも泊ったっけ・・・


沢山の思い出を残して逝ったあいつ・・・


でも、まだまだやりたい事、やらなきゃならない事、それも置き去りにしていったあいつ・・・


この場にあいつがいたら・・・


こんな時、あいつならどうしたかな・・・


まだまだ引きずってるけど、


少しずつ、少しずつ、前に進んでる


あいつの分も、沢山笑って行こうと思ってる


今度あいつに会った時、「お前の分まで楽しんできたからなぁ～～」って、


笑って会えるように・・・


ね、見ててよ。ちゃんと。みんなの事を・・・